虫歯治療が痛くない理由〜赤坂駅30秒の歯科医院が実践する7つの工夫〜
「痛い」から「痛くない」へ。虫歯治療の常識が変わっています
「歯医者は痛い」という先入観をお持ちの方は多いのではないでしょうか。特に虫歯治療となると、「ギーッ」という音と共に歯を削る恐怖、注射針が刺さる痛み、そして治療後の痛みなど、不安要素がたくさんあります。

しかし、現代の歯科医療は大きく進化しています。特に「痛みの少ない治療」は多くの歯科医院が力を入れている分野です。私が院長を務める赤坂ひろデンタルでも、「痛くない・抜かない・削らない治療」を理念に掲げ、患者様の不安や痛みを最小限に抑える工夫を日々実践しています。
この記事では、なぜ現代の虫歯治療が「痛くない」のか、その理由と当院で実践している7つの工夫についてご紹介します。歯医者嫌いの方も、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
なぜ虫歯治療は痛いと感じるのか?その科学的メカニズム
まず、なぜ虫歯治療で痛みを感じるのか、そのメカニズムを理解しておきましょう。歯の構造と痛みの関係を知ることで、治療への不安も軽減できるはずです。
歯は大きく分けて、歯冠(口を開けたときに見える白い部分)と歯根(歯茎に埋まっている部分)に分かれています。歯冠の表層はエナメル質、その下に象牙質、そして中心部に歯髄(神経)があります。
エナメル質には神経がないため、ここだけの虫歯なら痛みはほとんど感じません。しかし、虫歯が象牙質まで進行すると状況が変わります。
象牙質には象牙細管という微細な管が無数に存在し、その中には歯髄からの神経線維が入り込んでいます。この象牙細管内の液体が動くことで、冷たいものがしみたり、痛みを感じたりするのです。
虫歯が象牙質に達すると、象牙細管が露出して外部からの刺激に敏感になります。さらに進行して歯髄に近づくと、炎症が起こり、自発痛(何もしていなくてもズキズキと痛む状態)が発生します。
虫歯治療で痛みを感じる主な理由は以下の3つです。
- 麻酔注射時の痛み
- 歯を削る際の振動や熱による刺激
- 治療後の炎症による痛み
これらの痛みを軽減するために、現代の歯科医療ではさまざまな工夫が取り入れられています。次に、当院で実践している「痛くない虫歯治療」のための7つの工夫をご紹介します。
赤坂ひろデンタルが実践する痛くない虫歯治療の7つの工夫
1. 表面麻酔で注射の痛みを軽減
麻酔注射が怖い方は多いですよね。当院では、まず麻酔注射を行う前に表面麻酔を塗布します。これにより歯茎の表面感覚が鈍くなり、注射針を刺す際の痛みを大幅に軽減できます。
表面麻酔は塗るだけで効果があり、ジェル状の薬剤を歯茎に塗ってから1〜2分待つだけで表面の感覚が麻痺します。これだけで注射の痛みは半分以下になると言われています。
2. 電動麻酔器による一定圧力の麻酔注入
当院では電動麻酔器を使用しています。これは一定の圧力でゆっくりと麻酔液を注入する装置で、手動の注射器よりも痛みを感じにくいという特徴があります。
手動の場合、どうしても注入圧にムラが生じ、それが痛みの原因になることがあります。電動麻酔器なら一定の圧力で麻酔液が注入されるため、痛みを最小限に抑えられるのです。
3. 極細の注射針を使用
注射針の太さも痛みに大きく影響します。当院では極細の注射針を使用することで、針が刺さる際の痛みを最小限に抑えています。
通常の注射針より細いため、歯茎への侵襲が少なく、患者様の負担を軽減できます。「注射をしたことに気づかなかった」という声をいただくこともあります。
4. 麻酔液を体温に近づける工夫
麻酔液が冷たいと、注入時に痛みを感じやすくなります。当院ではカートリッジウォーマーという装置を使用して、麻酔液を体温に近い温度に温めてから使用しています。
体温との温度差がなくなることで、注入時の違和感や痛みが軽減されます。こうした細かな配慮の積み重ねが、痛みの少ない治療につながるのです。
5. マイクロスコープによる精密治療
当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用した精密治療を行っています。肉眼の約20倍の視野で治療することで、必要最小限の範囲だけを正確に治療できます。
これにより、健全な歯質を極力残すことができ、不必要な削りすぎを防止。削る量が少なければ、それだけ痛みや術後の不快感も軽減されるのです。
6. 痛みを感じさせない削り方の工夫
歯を削る際の痛みは、振動や熱、圧力によって生じます。当院では最新の切削器具を使用し、常に水で冷却しながら低速・低圧で削ることで、痛みを最小限に抑えています。
また、削る前に十分な麻酔効果を確認し、患者様の様子を見ながら慎重に進めることで、治療中の痛みを防いでいます。「痛かったら手を挙げてください」と声をかけ、常にコミュニケーションを取りながら治療を進めるのも大切なポイントです。
7. 治療後の痛みを軽減する配慮
治療後の痛みも患者様にとって大きな負担です。当院では治療後の痛みを軽減するために、以下のような配慮を行っています。
- 治療部位に優しい仮封材の使用
- 必要に応じた抗生剤・鎮痛剤の処方
- 詳細な術後の注意事項の説明
- 治療後のフォローアップ体制の充実
特に神経を取る治療(根管治療)後は痛みを感じやすいため、丁寧な説明と適切な薬剤処方で患者様の不安と痛みを軽減しています。
患者様の声から見る「痛くない虫歯治療」の実際
ここで、実際に当院で治療を受けられた患者様の声をいくつかご紹介します。
30代女性のAさんは、以前の歯科医院での痛い経験からトラウマを抱え、数年間歯医者に行けずにいました。しかし、歯の痛みが我慢できなくなり、当院を受診。
「麻酔の注射が痛くなくて驚きました。先生が『今から注射しますね』と言ったので緊張したのですが、気づいたら終わっていました。治療中も痛みはなく、こんなに痛くない治療があるなんて知りませんでした」
40代男性のBさんは仕事が忙しく、歯の痛みを我慢していましたが、ついに耐えられなくなって来院されました。
「痛みが怖くて先延ばしにしていましたが、実際の治療は思ったより全然痛くありませんでした。マイクロスコープを使った精密な治療で、必要最小限の削り方をしてくれたのが良かったです。治療後の痛みも少なく、翌日から普通に仕事ができました」
50代女性のCさんは、長年の歯科恐怖症で虫歯を放置していましたが、友人の紹介で当院を受診。
「正直、最初は震えるほど怖かったです。でも先生が丁寧に説明してくれて、少しずつ不安が和らぎました。表面麻酔のおかげで注射もほとんど痛くなく、治療中も『大丈夫ですか?』と何度も声をかけてくれたので安心できました。今は定期的に通院して、予防にも力を入れています」
このように、「痛くない治療」は単に技術や機器の問題だけでなく、患者様の不安を理解し、丁寧なコミュニケーションを取ることも重要な要素です。

痛みの少ない虫歯治療を受けるために知っておきたいこと
最後に、患者様自身が「痛みの少ない虫歯治療」を受けるために知っておくと良いポイントをいくつかご紹介します。
早期発見・早期治療が痛みを減らす鍵
虫歯は進行するほど治療が複雑になり、痛みを感じる可能性も高くなります。定期的な検診で早期発見することが、痛みの少ない治療への近道です。
エナメル質の段階で発見できれば、麻酔なしで痛みを感じることなく治療できることも多いのです。「痛くないから大丈夫」と放置せず、定期検診を受けることをおすすめします。
歯科医院選びのポイント
痛みの少ない治療を受けるためには、歯科医院選びも重要です。以下のポイントをチェックしてみてください。
- 痛みへの配慮を明示している
- 最新の設備(マイクロスコープなど)を導入している
- 十分な説明と同意(インフォームドコンセント)を重視している
- 予約制で一人ひとりに時間をかけている
- 継続的な予防ケアに力を入れている
不安や恐怖は正直に伝えましょう
「痛いのが怖い」「歯医者が苦手」という気持ちは、遠慮せずに伝えることが大切です。私たち歯科医師は患者様の不安を理解し、それに配慮した治療を行うことができます。
特に当院では、患者様の不安や恐怖に寄り添い、一人ひとりに合わせた対応を心がけています。「この部分が特に怖い」「過去にこんな経験があった」など、具体的に教えていただければ、より配慮した治療が可能です。
まとめ:痛みを恐れず、健康な歯を守るために
「歯医者は痛い」という先入観から治療を先延ばしにすると、結果的に症状が悪化し、より複雑な治療が必要になることがあります。現代の歯科医療は大きく進化し、さまざまな工夫で痛みを最小限に抑えることが可能になっています。
当院では「痛くない・抜かない・削らない治療」を理念に、患者様の不安と痛みを軽減するための7つの工夫を実践しています。表面麻酔や電動麻酔器の使用、マイクロスコープによる精密治療など、一つひとつの工夫が患者様の負担軽減につながっています。
歯の健康は全身の健康にも影響します。痛みへの恐怖から治療を避けるのではなく、早期発見・早期治療で、できるだけ負担の少ない治療を受けることが大切です。
赤坂ひろデンタルは、東京メトロ千代田線「赤坂駅」2番出口から徒歩30秒という好立地にあり、平日は夜18時30分まで、土曜日も14時30分まで診療しています。「痛みが怖い」「歯医者が苦手」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
痛みの少ない治療で、健康な歯を守るお手伝いをさせていただきます。
詳しい情報や予約については、赤坂ひろデンタルの公式サイトをご覧ください。