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2025/12/22 ブログ

40代から始める虫歯・歯周病リスク対策|唾液ケアとドライマウス予防ガイド

40代から変わる口腔環境〜唾液の役割と重要性

40代を迎えると、多くの方が「歯ぐきが下がってきた」「口の中がネバつく」といった変化に気づき始めます。

これらの症状は単なる加齢現象ではなく、唾液の分泌量や質の変化が深く関わっているのです。唾液は口腔内の健康を守る「天然の防御システム」として機能しており、虫歯や歯周病から歯を守る重要な役割を担っています。健康な成人では1日に1〜1.5リットルもの唾液が分泌されますが、40代以降は加齢や生活習慣の影響でこの分泌量が減少する傾向にあります。

唾液には口腔内を洗い流す自浄作用、細菌の増殖を抑える抗菌作用、歯の再石灰化を促進する作用など、多岐にわたる機能があります。これらの機能が低下すると、虫歯や歯周病のリスクが急激に高まるだけでなく、口臭の悪化や味覚障害、さらには摂食・嚥下障害といった深刻な問題にもつながる可能性があるのです。

40代で急増する歯周病リスク〜静かに進行する病気の実態

歯周病は「サイレントディシーズ(静かな病気)」と呼ばれています。

初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときにはかなり進行しているケースが多いのです。40代の歯周ポケットの平均値はおよそ2〜3mmとされていますが、4mm以上になると歯周病のリスクが高まり、注意が必要なサインとなります。歯周ポケットとは歯ぐきと歯の間にある隙間のことで、この深さが歯ぐきの健康状態を示すバロメーターになります。

歯周病が進行しやすい理由

40代になると歯周病が進行しやすくなる主な理由として、歯垢や歯石の長年の蓄積、加齢による免疫力の低下、歯磨きが難しくなる部位の増加、不正咬合や噛みしめ癖による歯ぐきへの負担などが挙げられます。特に、仕事や子育て、介護などで忙しい毎日を送る中で、ご自身の歯の健康が二の次になってしまうことも少なくありません。

歯周病を起こす細菌は口の中の血管に入り込み、血流にのって心臓や脳にまで到達し、血管や心臓の弁に付着して疾患を誘発する場合もあります。つまり、歯周病は口腔内だけの問題ではなく、全身の健康に影響を及ぼす可能性のある病気なのです。

セルフチェックで早期発見を

以下の項目に一つでも該当する場合は、歯科受診を検討しましょう。朝起きたときに口の中がネバネバする、歯みがき時に出血する、歯ぐきが腫れている・赤くなっている、歯ぐきがやせてきた・歯と歯の間があいてきた、歯がグラグラする、口臭が気になる、歯が浮いた感じがする、40歳以上である、喫煙歴がある、医師に糖尿病もしくは糖尿病予備軍と言われている。

これらはすべて歯周ポケットが深くなっているサインです。

ドライマウスの原因と症状〜口腔乾燥がもたらす影響

ドライマウス(口腔乾燥症)は、さまざまな原因によって唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥する状態を指します。

ドライマウスの原因は大きく3つに分類されます。一つ目は唾液腺自体の障害によるもので、シェーグレン症候群、頭頸部放射線治療の後遺症、加齢性変化などがあります。二つ目は神経性あるいは薬物性のもので、ストレスなどの精神状態、抗不安薬・抗うつ薬・降圧薬・抗アレルギー薬などの薬剤の副作用が該当します。三つ目は全身性疾患によるもので、脱水・糖尿病・腎障害・貧血・心不全などが関係しています。

ドライマウスが引き起こす症状

唾液腺からの唾液の分泌が減り、口の中が乾燥することで、さまざまな症状が現れます。口の中がヒリヒリする・ネバネバする、食べにくい・飲み込みにくい(摂食・嚥下障害)、話しにくい(会話障害)、味が分かりにくい(味覚障害)などの症状が代表的です。

ドライマウスの状態が続くと、口の中の衛生状態が不良になり、むし歯の増加、歯周病の悪化、口腔カンジダ症、口臭などの症状もみられます。ドライマウスは口腔機能を低下させる一因であり、口腔機能の低下は栄養の偏りやエネルギー不足を招き、それにより筋力の低下や免疫力の低下が起こり、身体の衰弱へとつながる可能性があります。

40代でドライマウスが増える背景

40代になると唾液の分泌量が減少しやすくなる理由として、歯ぐきが下がることで歯石が付きやすくなること、唾液の分泌量の低下、生活習慣(食生活・喫煙・ストレス)の影響などが挙げられます。特にストレス・疲労・更年期の影響で唾液量が減少することもあるため、注意が必要です。

効果的な唾液ケアの実践方法〜今日から始められる対策

唾液ケアは決して難しいものではありません。

日常生活のちょっとしたことで改善し、予防することができます。まず基本となるのは、口腔内を清潔に保つことです。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間の汚れもしっかり取り除く習慣をつけましょう。歯ブラシだけでは歯垢の60%しか除去できないため、デンタルフロスや歯間ブラシを必ず使うことが大切です。

唾液分泌を促す生活習慣

規則正しい生活を送り、ストレスをためないことが重要です。食事や睡眠が不規則になると自律神経のバランスが崩れ、唾液の分泌にも影響します。よく噛んで食べることも大切で、唾液腺を刺激し活性化させるために、しっかり噛んで食べることを心がけましょう。唾液分泌を促すような食べ物(梅干し、レモン、酢の物など)を積極的にとることも効果的です。

夜寝るときにマスクをすることでお口の乾燥を防ぐことができます。部屋の中に加湿器を置いたり、濡れたタオルなどを干すことでお部屋の湿度を保つことも有効です。日頃から十分に水分補給することも忘れずに。

唾液腺マッサージの実践

唾液腺は刺激を与えて唾液分泌を促すことで機能がある程度回復するといわれています。口を大きく動かして「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」とはっきり発音するストレッチを毎日、リラックスしながら行ってください。また、唾液腺マッサージや市販の口腔用保湿剤も効果的です。

専門的な治療とプロフェッショナルケア〜歯科医院での対策

セルフケアだけでは限界があります。

最も大切なのは、自覚症状がなくても定期的に歯科医院を受診することです。歯科医師や歯科衛生士が専門的な目でチェックし、適切な処置やアドバイスをしてくれます。歯周病の原因となるプラーク(歯垢)や歯石は、毎日の歯磨きだけでは完全に除去できません。定期的なプロフェッショナルケアで、お口の中をキレイに保ちましょう。

ドライマウスの診断と治療

ドライマウスの検査では、ガムテスト(ガムを10分間かんで出てきた唾液の量を測定)もしくはサクソンテスト(ガーゼを2分間かんで出てきた唾液の量を測定)で唾液分泌量を測定し、基準値を下回っていればドライマウスと診断されます。ドライマウスの原因を調べるために、血液検査や唾液腺の機能検査を行います。

ドライマウスの治療薬として、唾液分泌促進薬、漢方薬、人工唾液などがあります。ドライマウスの原因が全身性疾患による場合(脱水、糖尿病、貧血など)は、原因となっている病気の治療により改善します。神経性あるいは薬物性の場合は、ストレスをなるべく和らげるようにし、主治医に薬物の変更や減薬ができるかを相談します。

定期健診の重要性

特に40代からは、歯科クリーニングの頻度を上げることで、歯を長持ちさせることができます。3〜6ヶ月ごとに歯科クリーニングを受けることをお勧めします。歯石除去(スケーリング)、歯の表面をツルツルにする処置(PMTC)、歯周病・虫歯のチェックなど、専門的なケアを受けることで、将来の歯の健康を守ることができます。

まとめ〜健康寿命を延ばすための口腔ケア

40代は口腔環境が大きく変化する時期です。

唾液の分泌量や質の変化、歯周病リスクの増加、ドライマウスの発症など、さまざまな課題に直面します。しかし、適切な知識と対策を持つことで、これらのリスクを大幅に軽減することができます。毎日のセルフケアと定期的な歯科健診を組み合わせることで、将来も自分の歯で食べて笑って過ごせる健康な口腔環境を維持することが可能です。

口の乾きを治療せず放置することで、唾液腺の機能は少しずつ低下し、唾液量はますます減っていきます。早期の診断と適切な対処が重要ですので、口の乾きを感じたら専門科を受診してください。健康を維持する第一歩、そして健康寿命を延ばせるパートナーとして、さまざまな相談ができる歯科医院を見つけることが大切です。

赤坂ひろデンタルでは、ドイツインプラント学会認定のインプラント専門医である院長が、見た目だけでなく機能面も考慮した総合的な治療を提供しています。マイクロスコープによる精密治療や、痛くない・抜かない・削らない治療を実践し、患者様一人ひとりに合わせた丁寧な診療を心がけています。赤坂駅徒歩30秒という好立地で、忙しいビジネスマンの方にも通いやすい環境を整えています。

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記事監修医師
西原 宗信 院長

西原 宗信 院長

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