噛み合わせから始める虫歯・歯周病予防|赤坂の歯科医が教える毎日のケアルール
噛み合わせと口腔疾患の深い関係
虫歯や歯周病の予防というと、多くの方が「歯磨き」や「定期検診」を思い浮かべるでしょう。
もちろん、それらは非常に重要です。しかし、実は「噛み合わせ」という要素が、これらの病気の発症や進行に大きく関わっていることをご存知でしょうか。
私は赤坂ひろデンタルの院長として、ドイツで噛み合わせを中心に研鑽を積んできました。そこで学んだのは、噛み合わせの乱れが単なる「見た目」の問題ではなく、口腔内の健康全体に影響を及ぼす構造的な問題だということです。
噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な力がかかり続けます。この「力の集中」が、歯を支える骨や歯茎にダメージを与え、歯周病の進行を加速させるのです。また、歯が傾いたり重なり合ったりすることで、歯ブラシが届きにくい「清掃の死角」が生まれ、そこにプラークが蓄積して虫歯や歯周病の温床となります。
つまり、どんなに丁寧にブラッシングをしても、噛み合わせという根本的な問題を放置していては、病気の再発を繰り返してしまう可能性が高いのです。

噛み合わせの乱れが引き起こす「清掃困難」という問題
歯並びが乱れていると、どうしても「磨き残しゾーン」が生まれてしまいます。
叢生(そうせい)と呼ばれる歯が重なり合った状態や、特定の歯が傾いている部分では、歯ブラシの毛先が物理的に到達できません。デンタルフロスや歯間ブラシを使っても、極端に狭い隙間には届かないこともあります。
この磨き残しが、プラーク(歯垢)内の細菌にとって最適な「培養地」となってしまいます。プラークは時間をかけて歯石化し、さらにプラークが溜まりやすくなるという悪循環を形成します。これは患者様の努力の問題ではなく、口腔内の物理的な構造による限界なのです。
「私は歯周病になりやすい体質だから仕方ない」と諦める方もいらっしゃいますが、実はその多くが「歯周病になりやすい環境」の問題です。歯並びの乱れは、その環境を決定づけてしまいます。
ストレスや疲労で免疫力が低下したとき、食生活が乱れたときなど、些細なきっかけで一気に炎症(腫れや出血)が起こり、歯周病が進行してしまいます。この物理的な問題(歯並び)を解消しない限り、歯周病の根本的な解決は困難です。
「力の集中」が歯周病を悪化させるメカニズム
噛み合わせの問題は、清掃困難だけではありません。
もう一つの重要な要因が、「力(負担)」の問題です。健康な噛み合わせは、噛む力を全ての歯と顎の骨に均等に分散させます。しかし、歯並びが乱れていると、特定の歯だけに過剰で不自然な力がかかる状態が生じます。これを「咬合性外傷」と呼びます。
特定の歯に集中的な力がかかり続けると、その歯を支える骨や歯茎にダメージが蓄積します。骨組織に微細なダメージが生じ、骨の抵抗力が低下した状態は、細菌が侵入・増殖した際に炎症が急速に進行しやすい環境となります。
つまり、プラーク(細菌)による炎症と、過負荷による骨へのダメージが組み合わさることで、骨吸収が加速し、最終的には歯が抜けてしまうリスクが高まるのです。
歯周病は、歯を支える骨を溶かしていく病気で、日本人の歯を失う原因の第1位となっています。30歳以上の成人の約80%が歯周病といわれており、多くの場合で自覚症状がないまま進行し、気づいたときには手遅れといったことも少なくありません。

毎日のケアで実践すべき「噛み合わせ」を意識した予防法
では、噛み合わせを意識した予防法とは、具体的にどのようなものでしょうか。
正しいブラッシング方法の習得
ブラッシングは、毎食後におこなうことが理想的です。しかし、しっかりブラッシングしているつもりでも、どうしても磨けていない部分は生じてしまうもの。
特に噛み合わせが乱れている部分は、歯ブラシの角度を変えたり、小刻みに動かしたりする工夫が必要です。歯科医院でのブラッシング指導では、染め出し液でチェックし、正しいブラッシング方法を指導します。歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの選び方、使い方など、わからないことはなんでもお気軽におたずねください。
歯間ケアの徹底
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは取り切れません。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯間部のプラークを徹底的に除去することが重要です。特に叢生がある部分は、フロスを通すこと自体が難しい場合もありますが、根気強く続けることで清掃性が向上します。
定期的なプロフェッショナルケア
日頃のブラッシングだけではどうしても残ってしまう汚れを、専用の器具を使用して徹底的にクリーニングする処置が「PMTC(歯のクリーニング)」です。3~4ヶ月に一回の割合でおこなうのが効果的です。歯と歯、歯肉と歯肉の間に残った汚れを落とし、洗浄し、最後にフッ素を塗布することで、虫歯や歯周病の予防効果が高まります。
噛み合わせのチェックと調整
噛み合わせの問題は、自分では気づきにくいものです。定期検診の際に、噛み合わせのチェックを受けることをおすすめします。必要に応じて、咬合調整や矯正治療などの専門的な治療を検討することで、長期的な口腔の健康を守ることができます。

赤坂ひろデンタルが提供する「噛み合わせ」を重視した治療
当院では、見た目だけでなく機能面も考慮した総合的な治療を提供しています。
私がドイツで学んだ噛み合わせの知識と技術を活かし、患者様一人ひとりの口腔内の状態を詳細に分析し、最適な治療計画を立案します。
最新設備による「見える化」
当院では、写真・動画・CT・口腔内スキャンなどを活用した「見える化」を徹底しています。これにより患者様の理解・同意を得た上で、精度の高い治療を行うことを目指しています。また、マイクロスコープによる精密治療も提供しており、肉眼では見えない細部まで確認しながら治療を進めることができます。
痛くない・抜かない・削らない治療
歯医者が嫌いになる理由の一番は痛みです。当院では患者様のストレスを最大限を減らせるよう、麻酔を工夫して痛みの少ない治療をご提供しています。また可能な限り抜かずにご自身の歯を残せるような治療や、削らない治療を第一とし治療にあたっています。
短期集中治療にも対応
忙しいビジネスマンの方々のために、極力治療については30分以内で行っていたり、長く時間をとり可能な限り治療を進めるなど患者様のお時間の都合に合わせて調整するよう心がけています。また、短期集中治療でまとめての治療を行うこともできます。
個室診療室でリラックスした治療環境
当院では個室診療室を完備しており、プライバシーが守られた空間でリラックスして治療を受けていただけます。待合室には充電スペースも用意されており、快適にお過ごしいただけます。

噛み合わせ改善がもたらす長期的な健康効果
噛み合わせを改善することで、虫歯や歯周病の予防だけでなく、さまざまな健康効果が期待できます。
正しい噛み合わせは、咀嚼力を向上させ、食事を楽しむことができるようになります。また、顔の筋肉のバランスが整い、顎関節への負担が軽減されることで、顎関節症の予防にもつながります。
さらに、噛む力が脳への刺激となり、認知症予防にも効果があるとされています。噛み合わせを整えることは、単に口腔内の問題を解決するだけでなく、全身の健康維持にも貢献するのです。
当院では、対症療法ではなく、きちんと原因を分析し、根本から改善するための治療を提案しています。治療に対し、妥協は一切いたしません。今後も変わらず、より精密かつ精度の高い治療をご提供していきたいと思います。
健康を維持する第一歩、そして健康寿命を延ばせるパートナーとして、さまざまな相談ができる歯科医院を目指しております。
まとめ:噛み合わせから始める予防の重要性
虫歯や歯周病の予防において、「噛み合わせ」は見過ごせない重要な要素です。
噛み合わせの乱れが引き起こす「清掃困難」と「力の集中」という2つの問題は、どんなに丁寧にブラッシングをしても、病気の再発を繰り返してしまう原因となります。
毎日のケアでは、正しいブラッシング方法の習得、歯間ケアの徹底、定期的なプロフェッショナルケア、そして噛み合わせのチェックと調整を意識することが大切です。
赤坂ひろデンタルでは、噛み合わせを重視した総合的な治療を提供しており、最新設備による「見える化」、痛くない・抜かない・削らない治療、短期集中治療、個室診療室など、患者様ファーストな環境を整えています。
お口のお悩み改善や治療は、是非お任せください。赤坂駅徒歩30秒という好立地で、皆様のご来院をお待ちしております。
詳しい診療内容や予約方法については、赤坂ひろデンタルの公式サイトをご覧ください。

著者情報
赤坂ひろデンタルクリニック 院長 西原 宗信(にしはら ひろのぶ)
資格
- 日本歯科医師免許
- ドイツ歯科医師免許
- ドイツインプラント学会「認定インプラント専門医」
研究論文
- ジルコニアインプラント 基礎研究:システマティックレビュー
著書
- 「ITI トリートメントガイド」(翻訳)
経歴
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- 2013年3月 九州大学 歯学部 卒業
- 2013年4月~2014年3月 九州大学病院 口腔総合診療科にて研修
- 2014年9月~2017年12月 独Freiburg大学 補綴・インプラント科 所属
- 2018年1月~2018年12月 医療法人祐歯会をはじめ、非常勤として複数医院
にて勤務
- 2019年1月~2022年4月 医療法人社団さくら会 MMデンタルクリニック 勤務
- 2022年6月 赤坂ひろデンタル smile design & works 開院
役職
- ITI エデュケーション委員
- ITI SC MM director