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2025/12/22 ブログ

マスク生活で増える口腔トラブル|口臭と虫歯リスクを減らす毎日のケア法

マスク生活が引き起こす口腔環境の変化

新型コロナウイルスの流行以降、マスクを着用することが日常となりました。

感染予防には欠かせないマスクですが、実は口腔環境に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか。マスクをつけることで息苦しさを感じ、無意識のうちに口呼吸が増えてしまう方が多くなっています。また、会話の機会が減ったり、小声で話すことが増えたりすることで、口を大きく動かす機会も減少しています。

これらの変化が、唾液の分泌量を減少させる原因となっているのです。唾液には抗菌作用や自浄作用があり、口腔内の健康を守る重要な役割を担っています。唾液が減少すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口臭の原因にもなります。

マスク生活で増加する口腔トラブルの実態

虫歯と歯周病のリスク上昇

唾液の減少は、虫歯や歯周病のリスクを大幅に高めます。

唾液には口腔内の食べカスを洗い流したり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。マスク生活によって唾液が減少すると、これらの恩恵を受けにくくなり、歯垢が蓄積しやすくなります。歯垢が長時間口腔内に留まると、やがて歯石として定着し、虫歯や歯周病の原因となるのです。

既に虫歯や歯周病がある方は、症状がさらに悪化する可能性もあります。定期的な歯科検診を受け、早期発見・早期治療を心がけることが重要です。

口臭の発生メカニズム

口腔内の乾燥は、口臭の主要な原因の一つです。

唾液で食べカスや汚れを洗い流せないため、細菌が繁殖しやすい環境が生まれます。特に、もともとドライマウス気味の方や、タバコ・アルコール・カフェインを摂取する習慣のある方は、より一層リスクが高まります。マスクをしていると自分の口臭に気づきやすくなり、それがストレスとなってさらに唾液の分泌が減少するという悪循環に陥ることもあります。

歯並びへの影響と嚥下障害

口呼吸が続くと、口を開けた状態が長くなります。

その結果、唇や顎の筋肉が衰え、歯並びが悪くなる恐れがあります。上下左右の噛み合わせがズレてしまう不正咬合が生じることもあり、見た目だけでなく機能面でも問題が生じます。また、唾液が少なくなると食べ物が飲み込みにくくなり、高齢者の嚥下障害や乳幼児の丸飲みにつながる可能性もあります。健康な大人でも、食事に時間がかかったり、無意識のうちに早食いになったりするケースがあるのです。

口腔トラブルを防ぐ日常ケアの基本

口呼吸を避ける意識づけ

マスク着用時の口腔トラブルを防ぐ第一歩は、口呼吸を避けることです。

マスクをするだけで口腔内トラブルが生じるわけではなく、結果として口呼吸になって乾燥を招くことが問題なのです。自宅でマスクをしていないときや、座り作業をしているときなど、呼吸に大きな負担がかからない場面では、なるべく鼻呼吸を意識しましょう。鼻呼吸は口腔内の乾燥を防ぐだけでなく、空気中のウイルスや細菌をフィルタリングする効果もあります。

こまめな水分補給の重要性

口腔内の乾燥を防ぐには、こまめな水分補給が欠かせません。

水分補給は口の中の汚れを洗い流す意味でも、口臭予防の意味でも効果的です。特に空気が乾燥しやすい冬には必須の習慣となります。すぐにうがいや歯磨きができない環境では、炭酸飲料やジュースなど甘みの強いものを避け、水やお茶を常飲するのがよいでしょう。食事をする前に少量でも水を口にしておくと、咀嚼や飲み込みを助ける効果もあります。

時間をかけた丁寧な食事

食べ物をよく噛むことは、顎の筋肉を鍛えるためにも唾液をよく分泌させるためにも重要です。

しかし、感染予防の観点から、特に外食の際はスピードを意識した食事になりがちです。水を飲んで喉を潤してから食事をしたり、黙食を意識しつつしっかり噛んでから飲み込んだりするなど、できる限りの対策をしていきましょう。自炊する際は、丸飲みできる柔らかい素材だけでなく、噛み応えのある食材も活用し、時間をかけてゆっくりと食事することを心がけてください。

専門的な口腔ケアの実践方法

食後の歯磨きとデンタルリンスの活用

食後に口の中に食べ物の残りがあると、それが細菌のエサとなります。

その結果、口臭を引き起こす物質が発生するのです。それを防ぐためにも、食後は必ず歯磨きをしましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを使って、歯と歯の間に詰まった食べ物もしっかりと取り除くことが重要です。デンタルリンスは、液体状の歯磨き剤で、口の中の細菌を一掃し、口臭を抑えるのに役立ちます。食後や歯磨き後に使うと、ブラシでは落としにくい口腔内の細菌を減らすことができるでしょう。

歯間清掃の習慣化

週3回以上の歯間清掃は、血糖値の安定とも関連することが研究で示されています。

歯間清掃習慣がある方は、ない方に比べて空腹時血糖値やHbA1cが低く、24時間を通じて血糖値が安定していることが明らかになっています。これは、歯間清掃によって口腔内の細菌が減少し、全身性の炎症が抑えられるためと考えられます。フロスや歯間ブラシを使った歯間清掃を習慣化することで、虫歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康にも良い影響を与える可能性があります。

舌苔のケアと口腔内の清潔維持

舌が白くなる原因のほとんどは「舌苔」です。

舌苔は、食べかす、口内の皮膚細胞が剥がれ落ちてできた垢、唾液成分、細菌などが舌の表面の突起の間に溜まって苔状になったものです。舌苔は細菌の塊なので、溜まり過ぎると口腔内に悪影響を及ぼす可能性があります。舌磨きブラシを使って、奥から手前へと優しく磨くことで、舌苔を除去できます。ただし、強く磨きすぎるとヒリヒリすることがあるので、適度な力加減で行いましょう。

生活習慣の見直しと長期的な予防策

規則正しい生活とストレス管理

ストレスは唾液の分泌に大きな影響を与えます。

焦ったり緊張したりすると口が渇くのは、ストレスによって交感神経が活発になり、副交感神経が不活性化して唾液が出にくくなるためです。ストレスが溜まりやすい方は、舌苔も溜まりやすくなります。よく寝て、規則正しい生活を送ることで、自律神経のバランスを整え、唾液の分泌を正常に保つことができます。

繊維質の多い食材の活用

繊維質の多い食材をよく噛んで食べることは、唾液の分泌を促進します。

野菜や果物、全粒穀物などを積極的に取り入れることで、咀嚼回数が自然と増え、唾液の分泌が活発になります。また、これらの食材は口腔内の自浄作用を助ける効果もあります。食事のバランスを整えることは、口腔の健康だけでなく、全身の健康維持にもつながります。

定期的な歯科検診の重要性

どんなに丁寧にセルフケアを行っていても、専門家によるチェックは欠かせません。

定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。また、歯科医師や歯科衛生士から、個々の口腔状態に合わせた適切なケア方法のアドバイスを受けることもできます。特にマスク生活が長期化している現在、口腔環境の変化に気づきにくくなっているため、定期的なプロフェッショナルケアがより重要になっています。

まとめ|健康な口腔環境を維持するために

マスク生活は、私たちの口腔環境に大きな影響を与えています。

口呼吸の増加や唾液の減少によって、虫歯、歯周病、口臭などのリスクが高まっているのが現状です。しかし、適切なケアと生活習慣の見直しによって、これらのトラブルは予防できます。口呼吸を避け、こまめな水分補給を心がけ、食後の歯磨きと歯間清掃を習慣化することが基本となります。

また、規則正しい生活とストレス管理、繊維質の多い食材の摂取も効果的です。そして何より、定期的な歯科検診を受けることで、専門家のサポートを得ながら、長期的に健康な口腔環境を維持していくことができます。

赤坂ひろデンタルでは、マスク生活による口腔トラブルに関するご相談も承っております。マイクロスコープを使った精密治療や、個々の患者様に合わせた予防プログラムをご提案しています。赤坂駅から徒歩30秒という好立地で、お忙しい方でも通いやすい環境を整えております。口腔内のお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

詳細はこちら:赤坂ひろデンタル

 

記事監修医師
西原 宗信 院長

西原 宗信 院長

赤坂ひろデンタル

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